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2018年8月26日 (日)

二学期を迎える準備はできていますか

8月も最後の週になりました。夏休みも残すところあと一週間という小中学校が多いと思います。(寒冷地はもう二学期が始まるかもしれません)

 

この頃になると思い出すのは、「宿題終わっていない…」と焦ったり憂鬱になったりした子供の頃こと。私は夏休みの宿題を最後まで残す子どもでした。

最後になって、どこにも出かけられなくなり、母に「だから言ったじゃないの」と小言を言われながら、夜遅くまで起きて宿題をやっていました。…やっていたけれども、捗るほどに気分が乗るわけでもなく、苦手だった感想文は最後の最後まで(本はとっくに読んでいるのに)残し、焦れども焦れども手は進まず…。

 

最近、二学期の始業式に突然欠席する生徒がいます。理由は「宿題が終わっていないから」。

「終わっていなくてもいいから登校しなさい」と言っても頑として登校しません。
担任と延々とやりとりをして、やっと登校できるようになる生徒もいれば、そのまま不登校になってしまう生徒もいます。

特に中学一年生のときに目立ちます。保護者も「中学生になったから宿題は自分でできるだろう」と声掛けをあまりしなくなることがあるようです。

でも、中学生になったから、急に宿題を計画的にできるようになるかというと、答えは「ノー」です。そんなに見通しを立てて行動できる中学生はいません。

 

最後の一週間、新学期に向けて、少しずつ準備をしてください。そのなかで、宿題が全部できているかどうかも、確認してください。もしも出来ていなくても、叱らないでください。

状況を確認して、どうやったらできるか一緒に考えてください。

一か月あまりの期間を計画的に過ごすなんて、中学生にはまだ難しいことなのです。何回も繰り返しながら自分のやり方を見つけていくことが大切だと思います。
最終的に大人になったときに、自分で物事を進めていけるようになれば良いのです。

 

新聞作成や感想文など自由度の高い課題が苦手なタイプはそこで躓いていることがあります。「ちょっと難しいかな」と思ったら、担任に相談してみることをお勧めします。
子どもにひとりで不安を抱えさせないように配慮してくださるようお願いいたします。

 

ゲームやPCなどに夢中になって昼夜逆転がひどくなっている場合も、早めに学校に相談をしてください。「二学期になったら自然に治るだろう」と思っていると、そのまま生活リズムが立て直せず、不登校になってしまう場合があります。場合によっては「スクールカウンセラーに相談したい」と担任に伝えて下さい。

  スクールカウンセラーも新学期に欠席する児童生徒がいないか、心配をしています。

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